まさに「超絶技巧」の粘土工芸を展示中です(^^♪

陽華41祭個展『恥蹴る書がある ハジケルショガール』で来られていた陽華先生が「ちょっとこれ見てよ!」と。 作品を見せて頂くと「これ超絶技巧じゃないですか!」とたまげました。 「syozoさんのショーケースとショーウィンドウで飾ったほうが安心だし、見栄えもするのでどうでしょう?」との、お話を頂き是非お願いします! 昨日に陽華先生がお越しになって展示を完了しております。

粘土作家・武田和平(たけだ わへい)さんの作品は、郡山市立美術館、東京芸術大学美術館で見たような明治の工芸品並みの細かい作りの作品です。 それはまさに「超絶技巧」という名に相応しい作品です。 宮川香山の陶芸、並河靖之、濤川惣助の七宝焼のような繊細ながら豊かな表現力は見るものを驚愕させ圧倒致します。 
作品のテーマは「退廃的」な世界観です。 私は作品一つ一つに諸行無常のような「儚さ」を感じます、それぞれが悲しい物語になっております。 では、作品の紹介をさせて頂きます。



「山道と桜」。 廃道の坂を2匹の若いきつねが寄り添っております。坂の上には桜の古木。満開ではなく散り始めて、桜の花がはらはらと道に落ちています。 ここからが超絶技巧の作品ですので、細かいところを見るとよりこの世界に入り込めます。 ミラーの下には供え物のお花があります、廃道ではなく事故で誰かが亡くなったのかと連想してしまいます。
個人的なストーリーですが、若い狐は親に認めてもらえない恋人。 昔でいえば家格が合わない恋なのでしょうか。 追い詰められた2匹の狐は廃れた坂道を登っていきます。 その先には何かが。



道が切れていて崖です。 2匹の狐は未来の無い恋愛をしており、行先は崖の先。
スタッフ殿が私の解説を聞いていて「こっちまで悲しくなっちゃうじゃないですか;;」と。
これが武田さんの作品を通じての「儚い」世界観です。










しかし、この細かさを見てください。 まさに明治工芸の超絶技巧とも劣らないような繊細描写です。 これが主に粘土で作られているということにただただ驚愕です。
狐の印象も仲睦まじい様子です。







ミラーの下には供え物のお花がありますよね。 鉄の錆びた感、朽ちた感がほんと見事に表現されております。













小さなかわいい作品もございます。












「銀河鉄道の夜 終点」 瞬間に「涅槃図」を連想致しました。 涅槃図とは「釈迦入滅」を題材とした仏教では有名なシーンです。 お釈迦様が亡くなり、弟子もまた動物たちも嘆き悲しむ場面です。
懸命に働いた機関車も大分老齢に。 もうこれで自分の仕事は終わりかと倒れてしまいました。 しかしそこには小さなお花が咲き乱れて、哀れみ悲しみんでいるように見て取れます。 またせめて華やかにして見送ってあげようとも見えます。 機関車が草花にも愛されていたのでしょうか。 これから「涅槃図」という印象をうけました。













小さな花々が色取り取りに咲いておりますね。 単焦点の寄れるレンズを使っても、細かさをお伝え出来ないのが残念です。 裸眼でまともに見えないようでしたら、老眼とすぐわかってしまう作品です。





「有刺鉄線の向こう側」は4部で構成された作品です。 よりストーリーが理解しやすいです。 スタッフ殿に解説をしたら「ほんと、気が滅入るので止めてくれ」と、言われてしまいました( ̄ー ̄) 宜しければ気が滅入る私の解説を見て下さいませ。



有刺鉄線の中には白鳥と黒鳥が。 どこかから逃げてきたのでしょうか、傷つきながらも必死に逃げようとしています。





なんとここで白鳥が力尽きてしまいます。 首を嘴でさすって気遣う黒鳥、力を失った白鳥の羽の表現力が非常に悲しみを感じます。





黒鳥は力を振り絞ってやっと目的の地の扉の前までやってきました。 





嘴を見て下さいませ、白鳥の羽をくわえております。 一緒に天国に連れて行ってあげるということなのでしょうか。






そう、この花園は多分天国。 しかし黒鳥もここで力尽きてしまいます。






しかし白鳥の羽はしっかりと嘴に。 こうして、黒鳥と白鳥は目的の天国まで辿り着くことができました、、、、、


どうでしょう。 皆様はどのように感じられるでしょうか。 超絶技巧を見て驚け、その悲しい世界観に触れて皆様の心に何な触れるものある武田和平さんの作品です。 是非皆様ご覧くださいませ。
私の手が空いていて、もし宜しければスタッフ殿にやめてくれと言われた、超絶物悲しい解説を致します( ̄ー ̄)ニヤリッ 5月17日までの展示となっております。

武田和平さんのフェースブックのページです。
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営業時間 平日11時~20時 土日祝日 10時~18時半


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